今まで本当にたくさん、文学フリマで出展させていただきました。これからもたくさん出したいなと思っていました。
それを、一旦辞める決心をしました。
売れないアイドルの引退インタビューみたいでちょっとカッコ悪いですね。
ちょっとだけ、今の話をさせてください。
すごく大切にしたい恋人ができました。
いや、まって、だから、売れてないアイドルの引退じゃねーかってブラウザバックしないで!
私にとって本当に、この人が最後になればいいなと本気で思ってます。中学生みたいって思うかもしれないですけど。くだらないけど。
私が障害者だって知った時も、2秒と待たずに「そんなの知らない、関係ない」と言ってくれた人でした。
私が今、本を出しているのは彼も知ってて、冗談めかして「一緒にイベントいきたい〜」なんて笑ってくれてました。私はそれをのらりくらりかわしてたんですけどね。だって、過去の男とか、自分の愚かな行いとか、そういうことをモチーフに文章を書いていたので、そんな自分を知られたくないって思っていたから。
だから、隠れて毎回遠征してたし、出展してました。いつか言わなきゃだよなって思いながら。
でも、いつもイベントの後には、私には勿体無いくらいの感想をいただけて、その度に、あ〜辞めたくない、辞められないなって思ってました。
でも、そうやってみんなの言葉をもらうたびに、隠していることもつらくなってきました。
こんなにきらきらしたものをもらって、それを隠さなきゃいけないなんて、って思いもあるし、同じくらい、私はこんなに汚いのにたくさんのきらきらをもらっていいのかなとか。
この人に黙ってていいのかな、この人に隠し事してていいのかな、って思いながら出展を続けていました。
友達に相談して、隠し事はやっぱりよくないと思うって言われて、そうだよな、ってLINEをして。
こんな大切なことも1人じゃ決められない私が嫌になる。
『私の本、ほんとに読む?』
『私のこと、バカだなーとか、今後のこと考えられなくなっちゃうなとか、思うかもだけど』
恋人、LINEの返事、いつも遅いのに、今日はすぐに帰ってきて。
『わかった』
『いや、やっぱりいい』
って、すごく悩んでるのがわかったんですね。
多分、向こうも私のこと嫌いになりたくないんです。多分だけど。
こんな風に思わせてしまったことが悲しくて、不甲斐ないなぁ〜と思って。
胸張って「好き」と言えないことの苦しさは私が1番知ってたはずだったのに。
で、あぁ今私に出来るのって、多分今この人を大切にすることなんだよな、と思ったわけです。
そのためには、過去は過去としてもう封印して。
復讐のために書いていた文章も辞めて。
それでいいのかなと思いました。
なので、11月の東京の文学フリマを最後に、本を出すのを一旦辞めようと思います。
もしかしたら彼と別れて、それネタにまた本書くかもしれないから一旦って言いました!がはは
今まであったかい感想をたくさんありがとうございます。
本当に、本当に救われました。私が。
生きててよかったって思えました。
まだ香川とか何ヶ所か色々行く予定なので、すぐ全部辞め!とはなりませんので!
あと、残った在庫はメロンブックスさんにぶん投げる予定なので!
だから、もう少しだけお付き合いください。
大団円にしますよ!
あ〜、本書いててよかった!って、思いながら、筆を置く予定です。
何回も言うけど、本当にありがとうございます。
自分もきっと辛い時なのに、私のために、言葉を紡いでくれたみんなとか、本を手に取ってくれたみんなとか、新作楽しみって言ってくれてたみんなとか。
本当に本当に本当にありがとう。ありがとうございます。
泣きたくなっちゃうけど、いつかは終わることだったから。それに、おわりじゃないかもだから。
案外、前の本のことなんか忘れて、誰でも読めるような、のんびりしたエッセイ書き始めたりするかもだし。ね。
本を作る楽しさを教えてくれて、ありがとうございました。
一旦、一旦ね。ばいばいだけど、またブログ書いたり、イベントやったり、酒飲みの場に出てへらへらしたりします。
ありがとう。